
虫歯や歯周病、なってから治せばいいと思っていませんか?
「痛くなったら歯医者に行けばいい」「しみるけど、まだ我慢できるし…」
そう考えて、ついつい歯のトラブルを放置してしまう患者さんも少なくありません。
でもその油断、実はとてもキケンです。
虫歯や歯周病は、知らないうちに進行し、気づいたときには「抜歯」や「高額な治療」が必要になることも。
目次
治療が遅れると、失うものは「歯」だけじゃない!
実は、歯を失うことによる影響はお口の中だけにとどまりません。
以下のような悪循環に陥るリスクがあります。
→ 食事がうまくとれず、栄養バランスが崩れる
→ コミュニケーションが億劫になり、心理的な負担に
→ 被せ物やインプラントなど、負担が大きくなる可能性
その結果、「もっと早く来ていれば…」と後悔される患者さんも多いのです。
予防歯科に通わないとどうなる?放置リスクを徹底解説

「今は痛くないし、歯医者さんに行くのは面倒…」
そうやって“つい後回し”になってしまうのが、歯のトラブルの怖いところです。
でも、予防歯科を習慣化せずに放置すると、以下のような深刻なリスクが潜んでいるんです。
放置リスク1. 虫歯・歯周病が気づかぬうちに進行
- 初期の虫歯や歯周病は自覚症状がほとんどなし。
- 気づいたときには神経を取る・抜歯が必要というケースも。
- 特に歯周病は「沈黙の病気」とも呼ばれ、歯を失う最大の原因です。
→ 初期段階で発見でき、最小限の処置で治療が完了する可能性が高まります。
放置リスク2. 高額治療につながるケースも
- 放置期間が長くなるほど、治療が複雑かつ高額になっていきます。
- 例えば小さな虫歯で済んだはずが…
・詰め物(インレー)
・被せ物(クラウン)
・神経治療
・最悪、インプラントや入れ歯に…
→ 「治す医療」ではなく「守る医療」で、お財布にもやさしくなります。
放置リスク3. 口臭や見た目に影響することも
- 歯垢の蓄積や歯周病が進行すると、強い口臭の原因に。
- 歯ぐきの腫れや出血、歯のぐらつきによって見た目にも影響します。
→ 清潔な口元がキープされ、自信をもって笑える毎日が手に入ります。
放置リスク4. 全身の健康にまで悪影響が及ぶ
歯周病菌は、血流にのって全身へと巡り、
- 糖尿病
- 心筋梗塞・脳梗塞
- 誤嚥性肺炎 などのリスクと関係しています。
→ お口の健康だけでなく、全身の健康管理にも役立ちます。
「歯が痛くなってから行く」では、もう遅いかもしれません。
予防歯科に通うことで、“将来の自分の後悔”を確実に減らすことができます。
たった数ヶ月に一度の健診が、
あなたの歯、生活、そして人生そのものを守ることにつながるのです。
予防歯科に通うことで得られる5つのメリット
以下は、予防歯科を習慣化することで得られる代表的なメリットです。
→ 初期段階なら簡単な処置で済み、通院回数も少なくて済みます。
→ 定期的なケアで健康な歯を長く維持できます。
→ 歯磨きでは落としきれない歯垢や汚れを専門的に除去できます。
→ 重症化する前に防ぐことで、高額な治療を避けられます。
→ 歯周病は糖尿病や心疾患との関連も報告されており、口腔ケアは全身の健康管理にも重要です。
このように、予防歯科は「ただの健診」ではなく、未来の健康を守る“先行投資”とも言える存在です。
定期健診のすすめと受診のタイミング
予防歯科では、通常3〜6ヶ月ごとの健診が推奨されています。
特に以下のような方は、定期的な受診がおすすめです。
- 虫歯になりやすい、または治療経験が多い方
- 歯磨きが苦手、または歯並びに不安がある方
- 加齢により歯茎が下がってきたと感じる方
- 糖尿病や心疾患などの全身疾患がある方
歯科医院では、歯磨き指導や生活習慣のアドバイスもしてくれるので、「通うたびにキレイになっていく」感覚を実感できるはずです。
小児・妊婦・高齢者…世代別の予防歯科の重要性
「予防歯科」と聞くと、大人向けのイメージを持たれる方もいますが、実は年齢やライフステージによって必要性や目的が変わります。
ここでは、世代別に見る予防歯科のポイントを紹介します。
小児(こども)期:将来の歯並び・虫歯予防の土台づくり
お子さんの歯はまだまだ未熟で虫歯になりやすい状態。早いうちからの予防が大きな差を生みます。
乳歯の虫歯予防:永久歯の位置や歯並びにも関わるため重要
- 歯磨きの習慣づけ:正しい磨き方を覚えるタイミング
- 食生活指導:おやつの取り方やジュースの影響も解説
- フッ素塗布・シーラント:虫歯予防の効果的な方法を実施
子どもの頃に身につけたケア習慣は、大人になっても続く財産になります。
妊婦さん:お腹の赤ちゃんを守るためのケア
妊娠中はホルモンバランスの変化で、歯ぐきが腫れたり出血しやすくなる「妊娠性歯肉炎」が起きやすくなります。
- 歯周病が進行すると、早産や低体重児出産のリスクも
- つわりで歯磨きが難しい時期もあり、虫歯リスクが上昇
- 食生活が偏ることで歯へのダメージが蓄積しやすい
妊娠中の口腔ケアは、ママと赤ちゃんの健康を守る大切なステップです。
高齢者:歯を失わず、食べる喜びを続けるために
高齢になると、唾液の量が減ったり、歯ぐきが痩せたりして歯周病が進行しやすくなります。また、持病や薬の影響も口腔環境に影響を与えます。
- 歯周病の悪化で、残っている歯も失いやすい
- 入れ歯やインプラントのメンテナンスも重要
- 誤嚥性肺炎のリスク低減のためにも口腔ケアが必要
「しっかり噛めること」は健康寿命を延ばすカギ。高齢でも、予防ケアを怠らないことで食事・会話・生活の質を守ることができます。
【総まとめ】
予防歯科はすべての年代にとって意味があるものです。
ライフステージに応じてアプローチを変えながら、一人ひとりが「自分に合ったケア」を受けることが、健康な人生への第一歩になります。
まとめ
あなたの歯を未来まで守るために、今できることから始めよう!
大切なのは、「痛くなる前に行く」という意識。
予防歯科は、患者さんの未来を明るくするカギです。
歯を守ることは、食事を楽しみ、笑顔を守り、自分らしく生きることにつながります。
今日のあなたの一歩が、10年後の「ありがとう」に変わるかもしれません。
気になる方は、まずはお気軽に歯科医院にご相談くださいね!