審美歯科

審美歯科の選び方とは?

審美歯科の選び方とは?

茨木クローバー歯科・矯正歯科 歯科医師 脇田 悠仁

審美歯科の選び方はどうすれば良いのでしょうか。審美歯科とは何か、選び方のポイントについてご紹介します。

審美歯科とは

歯科医院には様々な診療科目があります。

  • 一般歯科・虫歯や歯周病などの治療
  • 小児歯科・子供の虫歯や歯周病などの治療
  • 矯正歯科・歯並びを矯正する治療
  • 口腔外科・インプラントなどの治療
  • 審美歯科・歯を綺麗にする治療
  • 予防歯科・歯や歯肉を健康に保つ治療

審美歯科とは、歯やお口元をきれいに美しくすることを重要視した医療分野の一つです。歯や口元を美しくする治療を行うと、歯の美しさに自信が持てるため、精神的な健康が保てます。ただ、健康増進のためのむし歯治療とは異なり、歯を美しくするための審美歯科は自由診療の対象となり、保険適用できません。

審美歯科での治療内容

では、審美歯科で実際どのような治療を行うか、ご案内します。

保険適用外の詰め物・被せ物

自費診療の詰め物

セラミックインレー

陶器と同じ材料から作製され、変色が起きず審美性が高い

ゴールドインレー

白金加金で強度があり、口腔内に溶け出すリスクは最も低い

自費診療の被せ物

オールセラミック

陶器と同じセラミック100%から歯科技工士により作製され、透過性があるため前歯におすすめできる

ジルコニアセラミック

二酸化ジルコニウムという材料から歯科技工士により作製され、奥歯に使用できる程強度がある

セレッククラウン

CAD/CAMというコンピューターがセラミックの塊から歯の形に作製され、審美性にはやや劣るが費用は安い

ハイブリッドセラミック※当院では取り扱いしておりません

レジン(歯科用プラスチック)とセラミックを混ぜた材料で作製され、料金は安いがレジンは吸水性があるため、変色しやすく、強度に欠点がある

前歯の表面を少し削り、薄いセラミックを貼り付けるラミネートべニアも審美歯科治療の一種です。

歯のクリーニング

歯に食べかすや磨き残しがあると、歯垢(プラーク)で細菌が繁殖し、歯垢が歯に付着したまま放置すると、口腔内の唾液の成分と結合し歯石になります。歯石は歯周ポケットや歯と歯茎の間に沈着し、歯ブラシでは落とせず歯石はむし歯や歯周病の原因となるので、クリニックで除去する必要があります。

歯科医院で歯のクリーニングを受けることの必要性

歯科医院での歯のクリーニングは、国家資格を持つ歯科衛生士が患者さんの歯や歯肉、歯周ポケットの状態を確認し、つるつるの綺麗な歯に仕上げるため、専門器具で歯石や歯垢、バイオフィルムやステインを除去します。ちなみに当院では、超音波の細かい粒子と水を吹き付け、様々な汚れを取り除くエアフローを採用しています。

ホワイトニング

歯の表面に薬剤を付けて、歯をご希望の白さにする施術です。

ホームホワイトニング

  • 歯の形に合ったマウスピース型のトレーを作製し歯科医院で指導を受け、処方されたホワイトニング薬剤をご自身でトレーに入れ、一定時間装着するホワイトニング
  • 即効性はないが、ゆっくりと浸透するため、長い間白い美しさを維持できる

オフィスホワイトニング※当院では取り扱いしておりません

  • 歯科医院で歯科衛生士がホワイトニング薬剤を患者さんの歯に塗布し、歯を白くするホワイトニング
  • 早く白くしたい方におすすめだが、白さを長く保つことは難しい

セラミックによる矯正

  • 歯を動かす歯列矯正と違い、歯を削ってセラミックを被せることで、綺麗な歯並びにする治療法
  • 長い治療期間を経て歯並びを良くする歯列矯正よりも、短期間で整えることができる
  • 噛み合わせを改善はできず健康な歯を削るため、歯の健康寿命としては歯列矯正と比べてリスクが高い

選び方を間違えたら?

審美歯科は歯科医師の技術力が大切です。しっかりと検討せずに安易な審美歯科を選んでしまうと、歯科医師が審美歯科に不慣れな場合、仕上がりに不満をもってしまいます。

審美歯科は歯の美しさや白さを重視する分野です。見た目が満足いく仕上がりにならなくても、審美歯科は自由診療科目であるため、費用は高くかかりますし、後悔してしまっては治療の意味がありません。審美歯科の選び方は、有名など名前だけではなく、きちんとした医院選びが大事になります。

審美歯科の選び方のポイント

  • カウンセリングで患者さんのお悩みを聞くことを大切にしている医院か
  • 様々な治療の選択肢のある医院か
  • 治療例が多くある医院か
  • 新しい設備などの医院の治療環境が整っているか
  • アフターフォローがしっかりしている医院か

患者さんのお悩みやどのような美しい歯を目指すかも含めてしっかり相談できる医院を選ぶことは重要です。治療実績の多い医院は技術が安定していることが多く、医院の設備(歯科用CTやレントゲン、クリーニングの器械等)が充実していれば、安全に治療を受けることができます。そして、自費の詰め物や被せ物治療に対してはアフターフォローとして保証期間を設定している医院を選ぶことが大切です。

まとめ

歯のキャラクター
綺麗な歯やお口元になることで、第一印象をより良くすることができます。審美歯科を検討される際はできれば複数のクリニックへ通院し、信頼関係のおける技術や環境の整った医院であるか、確認しましょう。

この記事の監修者
医療法人真摯会 茨木クローバー歯科
院長 脇田 悠仁

徳島大学 歯学部卒業卒業。日本口腔インプラント学会。日本成人矯正歯科学会。日本臨床歯科学会(大阪SJCD) 学術委員・査読委員 兼任。日本臨床CADCAM学会。

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