入れ歯を入れて暫くすると、入れ歯を外した時に入れ歯が臭うことが気になって来ると思います。入れ歯の臭いの原因や対策についてご説明します。
入れ歯の臭いの原因は?なぜ臭うの?
入れ歯が臭う原因で一番多いのが、入れ歯に汚れがついたままになっていて、それが臭っているというものです。主に食事の際の食べカスが汚れの原因ですが、食べカスの中で細菌が繁殖して、きれいに洗い落さない限り臭い続けます。
食べカスは入れ歯の表面でも時間がたつと歯垢に変わり、更に細菌が増殖します。水で洗い流して、一見取れたように見えても、入れ歯をお口に装着すると、汚れが残っている部分にまた細菌が増えて、臭いの元になります。
入れ歯に汚れが残っている限り、臭いが消えることはありません。
入れ歯の臭い対策はどうしたらいいの?
入れ歯の臭いの主な原因は汚れの付着ですので、まず入れ歯に付いた食べ物のカスや歯垢などの汚れをきれいに取り除くことが必要です。
入れ歯を洗うタイミングは、食後や寝る前です。特に寝る前には丁寧に洗うことをお勧めします。
まず歯ブラシでこすりながら入れ歯の汚れをきれいに落とします。その後、入れ歯専用の洗浄液に漬けて朝までそのまま放置することで、着色汚れや臭いを取り除き、入れ歯を清潔にすることが出来ます。
レジンの入れ歯はどうして臭くなるの?
歯ぐきに触れる「床」と呼ばれる部分がレジンで作られた保険診療の入れ歯は、臭いが発生しやすい為、取り扱いに注意が必要です。
レジンはプラスチックなので、金属程の強度はありません。そのため、割れないように厚みを多めに作る必要があります。厚みがあるため、お口の中での違和感が大きくなる傾向があります。
レジンとは
レジンとは歯科用プラスチック樹脂のことで、吸収性があるため、唾液を吸収して汚れが付着しやすく、また劣化が起こりやすい為に変色や臭いの原因となります。
金属の入れ歯は汚れが付着しにくい
保険診療で製作したレジンを使った入れ歯は、特にレジンの部分に汚れが付着しやすいため、臭いの原因となります。
そのため、臭いの対策の一つとして、金属の入れ歯を使用するという方法があります。
金属の入れ歯であっても、保険のレジンの入れ歯と同様に、歯磨き時や寝る前に丁寧に洗浄する必要があります。
入れ歯の臭いの原因と対策に関するQ&A
入れ歯が臭う主な原因は、食事の際に付着した食べカスや歯垢などの汚れで、これらが細菌の繁殖場となり、洗浄しないと臭いが続きます。
入れ歯の臭い対策として、食後や寝る前に歯ブラシでこすり洗い、その後、入れ歯専用の洗浄液に漬けて放置することが有効です。
金属の入れ歯はレジンの入れ歯よりも汚れが付着しにくいので、適切に手入れが行われていれば臭いの発生をより抑えられます。
まとめ
入れ歯の臭いについての原因や対策についてご説明しました。保険診療のレジンの入れ歯は、どうしても吸水性があるために唾液を吸い、汚れが付着してしまいます。これに対しては、丁寧に歯ブラシで洗うことと、入れ歯洗浄液に一晩漬けておくことが対策になります。あまり臭うようでしたら、金属床の入れ歯に変えてみるなどの方法もありますので、担当の歯科医師にご相談下さい。