
「えっ、これもダメなの!?」
矯正治療を始めたばかりの患者さんから、よく聞こえてくるのが食事の悩みです。
実は、矯正装置をつけている期間って、食事選びがめちゃくちゃ大事なんです。
硬い食べ物でワイヤーが外れたり、キャラメルがくっついて取れなくなったり…。ちょっとした「油断」が治療の遅れや、虫歯のリスクに繋がってしまうことも。
そこで今回は、矯正中に避けるべき食べ物やおすすめの食材選びのコツを、共感たっぷりにわかりやすくお届けします!
目次
矯正中に食事が重要な理由
矯正装置が歯についていると、食事によって思わぬトラブルが起きることがあります。
とくに注意したいのが「装置の破損」や「虫歯のリスク」です。
ちなみに筆者の知人は、矯正中にナッツを噛んでワイヤーが外れてしまい、週末で歯医者さんにも行けず…2日間モヤモヤしながら過ごしたというリアル体験も。
矯正ってただでさえ時間がかかるのに、こういう小さなトラブルで治療が延びるのは地味につらい…。
だからこそ、食事のちょっとした工夫が大切なんです。
避けた方がいい食べ物の特徴
矯正治療中は装置やワイヤーが歯に固定されているため、特定の食べ物が問題を引き起こすことがあります。それぞれの特徴とそのリスクについてご説明します。
1. 硬い食べ物
硬い食べ物は、矯正装置やワイヤーに大きな力を加えることで、装置が外れたり壊れたりする原因となります。例えば、ナッツ、フランスパン、クラッカー、ハードキャンディーなどは要注意です。また、ポップコーンの弾けていないコーンも装置に挟まることがあり危険です。
- リスク・・装置の破損や痛みを引き起こす可能性
- 対策・・硬い食品を避けるか、細かく切ることで負担を軽減
2. 粘着性の高い食べ物
ガムやキャラメル、グミなどの粘着性食品は、装置に絡まりやすく、取り除くのが困難です。これにより、装置周辺にプラークがたまりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
- リスク・・装置にくっつくと取れにくい
- 対策・・粘着性のある食品を控え、装置周辺を定期的に丁寧に清掃する
3. 糖分が多い食べ物

炭酸飲料、ケーキ、チョコレート、キャンディーなど、糖分を多く含む食品は、矯正装置の隙間に入り込みやすく、清掃が不十分だと歯垢の蓄積を招きます。その結果、虫歯や歯周病が発生しやすくなります。
- リスク・・糖分が歯垢を増やし、虫歯や歯肉の炎症を引き起こす可能性
- 対策・・糖分を控えめにし、特に飲料の場合はストローを使うなどの工夫が必要
4. 食べると飛び散りやすい食品

ポップコーンや果物の小さな種、細かい粒状の菓子などは、食べる際に歯の間や装置の隙間に入り込むことがあります。これらは除去が難しく、長時間歯に付着したままだと虫歯や歯周病の原因になります。
- リスク・・装置周りの清掃が不十分だと虫歯や歯周病のリスクが高まる
- 対策・・食後に水でうがいをしたり、歯磨きを念入りに行う
5. 酸性食品や飲料

柑橘類、スポーツドリンク、酢を使った料理など、酸性度の高い食品や飲料は、エナメル質を弱める可能性があります。さらに、装置周辺の金属が酸にさらされると、劣化が進む場合があります。
- リスク・・歯の表面の損傷や金属部分の劣化
- 対策・・酸性食品を摂取した後は水で口をすすぐことでリスクを軽減
避けた方がいい食べ物には、それぞれ特定のリスクが存在します。硬さ、粘着性、糖分、酸性度などを基準に食べ物を選ぶことで、矯正装置の破損や口腔内のトラブルを予防できます。適切な食事の選択が、矯正治療の成功と健康的な歯の維持に直結します。
矯正中に避けるべき具体的な食べ物の例
矯正治療中に避けた方がいい食べ物には以下のようなものがあります。
硬い食べ物
- ナッツ類
- フランスパンやベーグル
- ハードキャンディーやポップコーン
粘着性の高い食べ物
- キャラメルやヌガー
- ガムやグミ
糖分が多い食べ物
- チョコレートやケーキ
- 炭酸飲料やフルーツジュース
矯正中でも食べられるおすすめの食べ物
矯正中でも安全に食べられる食品は、歯や装置に優しいものです。やわらかくて栄養価の高い食材は、矯正中の強い味方!
朝食におすすめ
- ヨーグルト+完熟バナナ
- オートミール粥やミルクがゆ
お弁当にも安心
- 豆腐ハンバーグ
- 柔らかいご飯+蒸しブロッコリー
夜ごはんの工夫
- 鶏ひき肉のそぼろ丼
- お味噌汁に野菜たっぷり♪
栄養バランスも意識して、無理なく矯正生活を楽しんでいきましょう。
柔らかく栄養価が高い食品
- ヨーグルトやスムージー
- 蒸し野菜やスープ
- 豆腐や卵料理
簡単に噛める主食
- ご飯や柔らかいパン
- 麺類(スパゲティやうどん)
食後は必ず歯磨きを行い、装置周辺を清潔に保ちましょう。特に、歯垢が溜まりやすい装置周りは注意が必要です。
矯正中におすすめのおやつと避けるべき間食
矯正中におすすめのおやつ
- バナナやりんごのすりおろしなどの果物
- 無糖ヨーグルトやプリン
- ゼリーや寒天スイーツ
避けた方がいい間食
- キャラメルやソフトキャンディ
- ポテトチップスなどの固くて油分が多いお菓子
- 粒あんなどの細かい粒子が装置に残りやすい食材
ポイント: 間食を選ぶときは「柔らかくて歯にくっつきにくい」ものを意識しましょう。砂糖たっぷりのスナックやスイーツは、歯垢を増やしやすく虫歯の原因になりやすいので要注意!
トラブルを避けるための食生活の工夫
矯正治療中の食生活を快適にするために、以下の点を心掛けましょう。
- 食材はなるべく小さくカット ・皮の硬い果物は皮をむいて加熱する
- 外食や学校・職場では携帯用の歯磨きセットを活用
- 外出先では携帯用歯磨きセットを用意
これらの工夫により、装置の破損やプラークの蓄積を防ぐことができます。さらに、歯磨きだけでは落としにくい装置まわりの歯垢は、歯間ブラシやスーパーフロスでしっかり除去しよう!
矯正中は“食べ方のクセ”も要注意!
たとえば、いつも片側ばかりで噛んでいると、装置にかかる負荷が偏ってしまい、痛みやズレの原因に。
食事の時は、左右バランスよく噛む意識を持つことも大切です。さらに、熱すぎる食べ物や冷たすぎる飲み物は、装置が敏感な時期にはしみたり違和感の元になることもあるので、温度にも気をつけてみて!
矯正装置が破損した場合の対処法
万が一、装置が破損した場合は以下の手順で対応してください。
- 破損部分を確認し、痛みがある場合は矯正用ワックスで保護
- 可能であれば早急に歯医者を受診
- 応急処置として痛みを緩和するため、柔らかい食品を選ぶ
矯正治療は時間がかかるため、トラブルを未然に防ぐことが大切です。
信頼できる先生と相談しながら進めよう
我慢ばっかりじゃ、せっかくの矯正生活がツラくなっちゃいますよね。でも、食事の工夫や装置との付き合い方を少し知っておくだけで、トラブルはちゃんと防げるし、気持ちにも余裕が生まれます。
焦らず、ひとつずつ慣れていけばOKです◎
何か違和感があったり、食べにくさを感じたら、我慢せずにすぐに歯医者さんへ相談を。
矯正治療は長い旅のようなもの。トラブルを乗り越えるには、プロとの連携が安心のカギです!
まとめ
矯正治療中の食事選びは、硬いものや粘着性の高い食べ物、糖分の多い食品は避けましょう。柔らかく栄養価の高い食品を中心に摂取することで、装置を守りながら健康な状態を維持できます。食生活に工夫を加えながら、担当医の指導を守り、矯正治療を順調に進めましょう。
- 硬い/くっつく/甘い/酸っぱい → 控えめに!
- 柔らかくて栄養バランスの良い食事 → 大歓迎
- 不安があったら → まずは相談!