歯と口の基礎知識

デンタルフロスの使い方や役割とは?

デンタルフロスの使い方や役割とは?

歯磨きの時に歯ブラシだけでなくデンタルフロスを使うと、歯と歯の間の汚れが簡単に取れ、虫歯や歯周病の予防に繋がります。デンタルフロスについてご説明します。

デンタルフロスの役割とは

デンタルフロス

デンタルフロスの主な役割は、歯と歯の間や歯と歯茎の間など、歯ブラシの毛先が届きにくい部分の清掃です。

歯並びによっては歯と歯の間に僅かに隙間があって食事の度に食べ物のカスがその部分に詰まります。それらを歯磨きで落とすことはとても難しいのですが、デンタルフロスを歯と歯の間に通せば、フロスに汚れを絡めて簡単に除去することが出来ます。

デンタルフロスの使用によって、食べ物のカスや歯垢などの歯についた汚れを効果的に除去することが出来るため、虫歯や歯周病になるリスクを低くすることに繋がります。

デンタルフロスを使うと、

  • 歯ブラシだけでは取り除けない歯と歯の間の汚れを簡単に除去出来る
  • 歯と歯茎の間の汚れをきれいに取り去り、歯肉炎を予防出来る

デンタルフロス使用の健康への影響

デンタルフロスを毎日使用することは、口腔内だけでなく全体の健康にも効果があります。

フロスは歯と歯の間や歯と歯茎の間を掃除するには不可欠で、これらの場所は歯ブラシだけではきれいに出来ません。デンタルフロスの使用が健康に及ぼす主な影響は、以下のようなものです。

歯周病予防

歯周病は、日本人の成人が歯を失う主な原因となっています。デンタルフロスで歯と歯茎の間にたまった汚れを落とすことで、歯茎に接した部分の細菌を減らすことが出来ます。

その結果、細菌による歯肉炎(歯周病の初期段階)を予防することに繋がり、健康な歯茎を維持出来ます。

虫歯予防

歯と歯の間は汚れがたまって虫歯になりやすい場所です。デンタルフロスによる清掃で、歯間をきれいに掃除出来るため、虫歯になるリスクを下げられます。

口臭の改善

デンタルフロスで汚れを落として歯間や歯茎の隙間を清潔に保つことで、口臭の原因となる細菌の蓄積を減らすことができます。

全身の健康への影響

口腔内の健康は全身の健康と密接に関連しています。歯周病は心臓病や糖尿病などの全身疾患のリスクを高めることがわかっており、定期的なデンタルフロスの使用は、これらのリスクを軽減するのに役立ちます。

デンタルフロスの使い方

デンタルフロス

デンタルフロスの効果をあげるには、正しい使い方を身につけることが重要です。効果的なデンタルフロスのテクニックについてご説明します。

使用頻度

  • デンタルフロスは毎日使用しましょう
  • 特に毎晩、就寝前の歯磨きの後に使用することが推奨されます。これにより、1日の間に蓄積した歯垢や食べ物のカスを取り除き、夜間の細菌の増殖を抑えることができます。

日々のルーティンとして、少なくとも1日1回はフロスを使用しましょう。

フロスの使い方

1. フロスの長さ

フロスを30~45センチ程度の長さに切り取り、両端を中指に巻き付け、両手の親指と人差し指で糸を挟み、ピンと張った状態にします。使用する部分は2.5〜5センチ程度に保ちます。

2. 歯と歯の間にフロスを滑り込ませる

フロスを歯間に優しく滑り込ませるようにして挿入します。デンタルフロスはメーカーによって太さが違いますので、歯と歯の隙間に無理なく入るものを選ぶ必要があります。慣れるまでは細いものを使用しましょう。

また、力を入れすぎるとフロスが勢いよく歯間に入り、そのまま歯茎に当たっは反動で、歯茎を傷つける可能性があるため気を付けましょう。

3. フロスをCの字形に曲げる

フロスを歯の一方の面に沿うようにCの字形に曲げ、歯に軽い力で押し付けながら上下に動かします。この動作を歯の両側面で行います。

4. フロスの新しい面の使用

フロスを使用する際には、汚れがついたら指で巻き取って、常に清潔な部分を使うようにしてください。そうすることで細菌の移動を防ぎます。

デンタルフロスを正しく使うことは、歯と歯茎から効率よく汚れを除去するために不可欠です。フロスの使用を日常のデンタルケアに組み込むことで、歯周病や虫歯のリスクを減らし、口腔衛生を向上させることができます。

デンタルフロスの種類と選び方

デンタルフロスには多くの種類がありますので、ご自身のニーズに最適なフロスを選びましょう。以下に、主なデンタルフロスの種類とその特徴をご紹介します。

ワックスタイプ

フロスの表面にワックスがコーティングされており、滑りが良く、特に歯間が狭い人や歯間が詰まっている人に適しています。ワックスの層が滑りを助け、フロスをスムーズに歯間に挿入することが出来ます。

ノンワックスタイプ

ワックス未使用のフロスは、滑りが悪く歯間に挟まりやすい傾向がありますが、狭い隙間にも適しています。ワックスタイプよりもフロスの表面で汚れをしっかりと絡め取り、取り除くことができます。

フロスピックス

フロスピックス

フロスピックス(糸ようじタイプ)は、フロスが小さなプラスチックのハンドルに取り付けられているタイプで、簡単に使えることが特徴です。特に外出先や旅行中の使用に便利で、フロッシングを習慣化しやすくなります。ただ、歯に対して自在に角度をつけることが難しいので、歯の面に沿わせてフロスを斜めにあてることが難しく、汚れを取り切れないこともあります。

糸の太さ

フロスにはさまざまな太さがあります。歯間の隙間が広い場合は太めのフロスが適しており、隙間が狭い場合は細めのフロスが適しています。使用感を実際に試しながら、最も快適に使用できるタイプを選びましょう。選び方がわからない場合は、歯科医院にご連絡ください。

フレーバー付きフロス

フレーバー付きのフロスもあり、ミントやシトラスなどのさわやかな香りでフロスの使い心地を向上させることが出来ます。

フロスの選択は個人の好みと口腔内の条件に大きく左右されます。異なるタイプのフロスを試し、自分にとって最も使いやすいものを見つけることが重要です。

デンタルフロスの使い方や役割に関するQ&A

デンタルフロスの主な役割は何ですか?

デンタルフロスの主な役割は、歯ブラシの毛先が届きにくい歯と歯の間や歯と歯茎の間の汚れを取り除くことです。これにより、食べ物のカスや歯垢などを効果的に除去し、虫歯や歯周病のリスクを減らすことができます。フロスは歯ブラシだけでは取り除けない細かい汚れを取り去ることが可能です。

デンタルフロスの使用が全体の健康に及ぼす影響にはどのようなものがありますか?

デンタルフロスの使用は口腔内の清潔を保つだけでなく、全身の健康にも良い影響を与えます。歯周病は心臓病や糖尿病などのリスクを高めることが知られており、デンタルフロスによる定期的な清掃はこれらのリスクを減らすのに役立ちます。また、口臭の改善や虫歯予防にも効果的です。

デンタルフロスの正しい使用頻度はどれくらいですか?

デンタルフロスは毎日使用することが推奨されています。特に毎晩、就寝前の歯磨き後にフロスを使用することで、1日の間に蓄積した歯垢や食べ物のカスを効果的に取り除き、夜間の細菌の増殖を抑えることができます。毎日のルーティンとしてフロスを取り入れることが重要です。

まとめ

デンタルフロスの適切な使用は、デンタルケアの一環としての大切な役割を担っています。フロスの使用によって、歯ブラシだけでは届かない部分をきれいにし、虫歯や歯周病のリスクを減らすことができます。日々の習慣にフロッシングを取り入れ、全体の健康維持に役立てましょう。

この記事の監修者
医療法人真摯会 茨木クローバー歯科
院長 脇田 悠仁

徳島大学 歯学部卒業卒業。日本口腔インプラント学会。日本成人矯正歯科学会。日本臨床歯科学会(大阪SJCD) 学術委員・査読委員 兼任。日本臨床CADCAM学会。

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茨木クローバー歯科・矯正歯科

大阪矯正歯科グループ大阪インプラント総合クリニック