子供の前歯がなかなか生えてこないのはなぜ?考えられる原因を解説
子供の前歯がなかなか生えてこないのはなぜ?
乳歯が抜けてから永久歯が生えてくるまで数か月かかることは、珍しくありません。永久歯が歯ぐきの中で成長している途中であれば、すぐに処置をせず、経過を見守るケースも多くあります。
ただし、次のような場合は歯科医院で確認してもらいましょう。
- 乳歯が抜けてから半年以上たっても変化がない
- 反対側の前歯は生えたのに、片側だけ生えてこない
- 歯ぐきが硬く盛り上がっている
- 前歯が生えるスペースがほとんどない
- 過去に乳歯を強くぶつけたことがある
- 乳歯が抜ける時期を過ぎても残っている
- 歯ぐきの腫れや痛みがある
永久歯が生えてこない原因として、本来より多く歯が作られる「過剰歯」や、永久歯が生まれつき作られない「先天性欠如」が考えられます。日本歯科医師会も、歯の数が多いケースと少ないケースについて解説しています。
口の中を見るだけでは原因がわからないこともあるため、必要に応じてレントゲン検査を行い、歯ぐきの中の状態を確認することが大切です。
この記事を読むとわかること
- 前歯の永久歯が生えてくる時期
- 乳歯が抜けてから永久歯が生えるまでの目安
- 永久歯が生えてこない主な原因
- 自然に生えるのを待てるケース
- 歯科医院を受診したほうがよいサイン
- 歯科医院で行う検査や治療
- 治療期間や通院回数、費用の考え方
目次
子供の前歯は何歳頃に永久歯へ生え変わるの?
前歯の生え変わりは一般的に6~9歳頃に進みます。下の前歯から生え変わることが多く、その後に上の前歯が続きますが、生える時期には個人差があります。
前歯は6~9歳頃に生え変わることが多いものの、多少遅れてもすぐに異常とは限りません。
乳歯から永久歯への生え変わりは、一般的に6歳頃から始まります。多くの場合、最初に下の前歯が抜け、その後に上の前歯や前歯の隣の歯が生え変わります。
日本歯科医師会は、乳歯から永久歯への生え変わりについて、乳歯と永久歯の大きさの違いや、永久歯が並ぶために必要なスペースなどを解説しています。前歯の生え変わり時期には個人差があるため、周囲の子供より少し遅いだけで、すぐに異常と判断する必要はありません。
同じクラスの子供より生え変わりが遅くても、左右とも同じようなペースで進み、歯ぐきの中に永久歯が確認できれば、大きな問題がないことも少なくありません。
前歯が生え変わる時期には、ある程度の幅があります。
以下の年齢はあくまで目安であり、この時期から少し前後しただけで異常と判断する必要はありません。
| 歯の場所 | 生え変わり時期の目安 | 家庭で確認したいポイント |
|---|---|---|
| 下の中央の前歯 | 6~7歳頃 | 乳歯の内側から永久歯が生えることがあります |
| 上の中央の前歯 | 7~8歳頃 | 乳歯が抜けてから生えるまで間が空くことがあります |
| 下の前歯の隣 | 7~8歳頃 | 永久歯が並ぶスペースを確認します |
| 上の前歯の隣 | 8~9歳頃 | 左右差や歯の向きに注意します |
上の前歯は、下の前歯よりも生えてくるのが遅い傾向があります。
乳歯が抜けたあと、すぐに永久歯が見えなくても、数か月かけて歯ぐきの中を移動している場合があります。
乳歯が抜けてから永久歯が生えるまで何か月待てばいい?
乳歯が抜けてから永久歯が見えるまで、数週間から数か月かかることがあります。一般的には半年程度が一つの相談目安ですが、左右差や歯ぐきの状態も含めて判断することが大切です。
半年たっても前歯が生えてこない場合は、一度確認してもらうと安心です。
乳歯が抜けるタイミングと、永久歯が歯ぐきから出てくるタイミングは必ずしも一致しません。乳歯が抜けた時点で永久歯がすぐ下まで来ていれば、比較的早く永久歯が見えてきます。一方、永久歯がまだ顎の骨の中にある場合は、生えてくるまで数か月かかることがあります。
次のような状態であれば、しばらく経過を見守ることもあります。
- 乳歯が抜けてからまだ数週間から数か月程度である
- 歯ぐきに永久歯のような膨らみがある
- 左右とも同じようなペースで生え変わっている
- 痛みや腫れがない
- 前歯が生えるためのスペースがある
- 定期健診で永久歯の存在が確認されている
一方、「半年たったら必ず異常」というわけではありません。重要なのは、時間だけでなく、反対側の歯との比較や歯ぐきの変化です。
たとえば、右側の前歯は数か月前に生えているのに、左側だけまったく変化がない場合は、永久歯の位置や生える方向に違いがある可能性があります。
子供の永久歯が生えてこない原因は何?
永久歯が生えてこない主な原因には、生え変わりの個人差、スペース不足、永久歯の向きのずれ、過剰歯、先天性欠如、乳歯の外傷などがあります。原因によって必要な対応は異なります。
単に遅れている場合もあれば、永久歯の進路が妨げられている場合もあります。
子供の前歯がなかなか生えてこない場合、主に次のような原因が考えられます。
1. 永久歯がまだ成長途中である
永久歯の成長や顎の発育には個人差があります。永久歯が歯ぐきの中で正常に育っていても、表面に出てくるまで時間がかかることがあります。
左右とも同じように生え変わりが遅れている場合は、その子供なりの成長のペースである可能性があります。
2. 永久歯が生えるスペースが足りない
永久歯は乳歯よりも大きいため、きれいに並ぶには顎の成長や乳歯の間のすき間が必要です。
日本歯科医師会によると、永久歯は乳歯よりも大きいため、前歯がきれいに並ぶには乳歯の間のすき間や顎の成長が重要です。乳歯の歯並びにすき間が少ない場合は、永久歯が並ぶスペースが不足することがあります。
スペースが不足すると、永久歯が歯ぐきの中で止まったり、内側や外側から生えたりする場合があります。
3. 永久歯の向きや位置がずれている
永久歯が斜めや横向きになっていると、歯ぐきの表面まで正常に移動できないことがあります。
歯が本来とは異なる場所や方向から生えることは「異所萌出」と呼ばれます。歯ぐきの中の向きは、レントゲン検査で確認します。
4. 過剰歯が永久歯の進路をふさいでいる
本来の歯の数より多く作られた歯を「過剰歯」といいます。
過剰歯は、上の中央の前歯の間にできることがあります。日本歯科医師会も、過剰歯は上顎の中央の前歯付近に現れることが多いと説明しています。過剰歯が顎の骨の中に埋まっている場合は、口の中を見るだけではわからないため、レントゲン検査が必要です。
5. 永久歯が生まれつきない
永久歯のもととなる組織が作られず、歯が生まれつき存在しない状態を「先天性欠如」といいます。日本歯科医師会では、歯の数が不足するケースは、歯の数が多いケースよりも多くみられると説明しています。
永久歯が生えてこない場合には、先天性欠如や永久歯の進路をふさぐ障害物の有無をレントゲンで確認することが勧められます。
ただし、前歯が生えてこないからといって、すぐに先天性欠如と決まるわけではありません。まずは永久歯が存在するかどうかを確認する必要があります。
6. 乳歯の外傷が影響している
幼い頃に転倒して乳歯を強くぶつけた場合、乳歯の下で育っていた永久歯の位置や形、成長に影響が出ることがあります。
外傷を受けた直後には問題がなくても、数年後の生え変わり時期になってから、永久歯が生えにくい、向きがずれる、表面の色や形に異常がみられるなどの変化が現れる場合があります。
7. 歯ぐきが厚い、硬い
永久歯は歯ぐきのすぐ下まで来ているものの、歯ぐきが厚く、生えるまでに時間がかかるケースもあります。
ただし、歯ぐきが硬く盛り上がっていて長期間変化がない場合は、永久歯の位置を確認しておきましょう。
永久歯が生えてこない原因は、見た目だけでは区別できないことがあります。
次の表は、よくある状態と歯科医院で確認する内容をまとめたものです。
| 考えられる原因 | よくみられる状態 | 歯科医院で確認すること |
|---|---|---|
| 成長の個人差 | 左右ともゆっくり生え変わっている | 永久歯の成長段階 |
| スペース不足 | 乳歯の歯並びにすき間が少ない | 顎の幅と永久歯の大きさ |
| 永久歯の向きのずれ | 片側だけ生えてこない | 永久歯の位置と方向 |
| 過剰歯 | 上の前歯が片方または両方生えない | 前歯の間に余分な歯がないか |
| 先天性欠如 | 永久歯の兆候が長期間ない | 永久歯が存在するか |
| 乳歯の外傷 | ぶつけた側の前歯だけ生えにくい | 永久歯の形や位置への影響 |
原因が違えば、必要な治療も異なります。
単に生えるのを待てばよいケースもあれば、永久歯の進路を確保する処置が必要なケースもあります。
自然に生えてくるのを待ってよいのはどんなケース?
乳歯が抜けてからまだ数か月程度で、左右差が少なく、歯ぐきに永久歯の膨らみがあり、痛みや腫れがなければ、経過を見ることがあります。ただし、定期的な確認は必要です。
永久歯が正常な位置で成長しているなら、急いで処置しない場合もあります。
永久歯が生えてこないからといって、すべてのケースで治療が必要になるわけではありません。
次のような場合は、歯科医院で状態を確認したうえで、自然に生えるのを待つことがあります。
- レントゲンで永久歯の存在が確認できる
- 永久歯が正常な方向を向いている
- 永久歯の進路に過剰歯などがない
- 前歯が生えるスペースがある
- 乳歯が抜けてからそれほど時間がたっていない
- 歯ぐきに少しずつ変化がみられる
- 左右の生え変わりに極端な差がない
経過観察では、「何もしない」のではなく、永久歯が少しずつ移動しているかを定期的に確認します。数か月後のレントゲンや口の中の状態を前回と比べることで、永久歯が正しい方向へ進んでいるかを判断できます。
どのような状態なら早めに歯科医院を受診したほうがいい?
乳歯が抜けて半年以上たっても生えてこない、左右差が大きい、歯ぐきが腫れている、スペースがない場合などは、早めの受診をおすすめします。痛みがなくても確認が必要なことがあります。
「片側だけ遅い」「半年以上変化がない」は相談の目安です。
次のような状態がある場合は、定期健診を待たずに歯科医院へ相談しましょう。
- 乳歯が抜けてから半年以上たっている
→ 永久歯が成長途中の可能性もありますが、位置や向きを確認しておくと安心です。 - 反対側の前歯だけ先に生えている
→ 左右で数週間から数か月の差はありますが、片側だけ長期間生えない場合は、進路を妨げる原因がないか確認します。 - 乳歯が抜けていないのに生え変わり時期を過ぎている
→ 乳歯の根が吸収されていない、永久歯の位置がずれている、永久歯がないなどの可能性があります。 - 前歯が生えるスペースがほとんどない
→ 隣の歯が空いた場所へ移動していると、永久歯が正常な位置へ生えにくくなる場合があります。 - 歯ぐきが大きく盛り上がっている
→ 永久歯がすぐ下まで来ていることもありますが、長期間変化がなければ確認が必要です。 - 歯ぐきに痛み、腫れ、膿がある
→ むし歯や感染、歯ぐきの炎症が疑われます。 - 乳歯を強くぶつけた経験がある
→ 外傷から数年たっていても、永久歯の生え方に影響が出る場合があります。
米国矯正歯科学会は、子供に乳歯が残っている時期の矯正治療について、顎の成長を誘導したり、永久歯が生えるスペースを確保したりする場合があると説明しています。永久歯が生えてこない、または生える場所が不足している場合は、成長段階に応じた確認が大切です。
受診の必要性は、単純に「何か月たったか」だけでなく、左右差や痛みの有無も含めて判断します。家庭で迷ったときは、次の表を目安にしてください。
| 子供の歯の状態 | 受診の目安 | 考え方 |
|---|---|---|
| 乳歯が抜けて1~3か月程度 | 定期健診で確認 | 永久歯が移動している途中の可能性があります |
| 歯ぐきに白い膨らみがある | 変化を観察 | 永久歯がすぐ下まで来ている場合があります |
| 半年以上たっても生えない | 歯科医院へ相談 | 永久歯の位置を確認すると安心です |
| 反対側だけ生えている | 左右差が長引けば受診 | 過剰歯や位置のずれを確認します |
| 痛み・腫れ・膿がある | できるだけ早く受診 | 感染や炎症の可能性があります |
| 前歯のスペースがない | 早めに相談 | 永久歯が生える方向に影響する場合があります |
保護者の方が毎日確認していると、少しずつの変化には気づきにくいものです。
月に1回程度、同じ角度から口元の写真を撮っておくと、歯ぐきの膨らみや永久歯の移動を比較しやすくなります。
歯科医院ではどのような検査をするの?
歯科医院では、乳歯が抜けた時期、左右差、スペース、歯ぐきの状態を確認し、必要に応じてレントゲン検査を行います。レントゲンでは永久歯の有無や位置、過剰歯などを確認できます。
レントゲンで「永久歯があるか・どこにあるか」を調べます。
診察では、まず保護者の方から次のような内容を確認します。
- 乳歯が抜けた時期
- 乳歯が自然に抜けたのか、治療で抜いたのか
- 過去に乳歯をぶつけたことがあるか
- 反対側の永久歯が生えた時期
- 歯ぐきに痛みや腫れがあるか
- 家族に永久歯の先天性欠如があるか
口の中では、永久歯が生えるスペース、歯ぐきの膨らみ、乳歯の残り方、隣の歯の位置などを確認します。その場合には、必要に応じてレントゲン検査を行います。
レントゲンでは、主に次の点を確認できます。
- 永久歯が存在しているか
- 永久歯がどの程度成長しているか
- 永久歯がどの方向を向いているか
- 過剰歯がないか
- 乳歯の根が残っていないか
- 永久歯の進路をふさぐものがないか
永久歯がなかなか生えてこない場合、レントゲンで永久歯の状態を確認することが勧められます。
永久歯が生えてこない場合はどのような治療をするの?
治療方法は原因によって異なります。自然に生えるのを待つ場合もあれば、残っている乳歯や過剰歯を抜く、永久歯を矯正治療で動かす、先天性欠如に備えてスペースを管理する場合もあります。
治療の目的は、永久歯が生える道と場所を整えることです。
経過観察をする
永久歯が正常な位置にあり、生えるためのスペースもある場合は、数か月ごとに状態を確認します。
経過観察のメリットは、不必要な処置を避けられることです。一方、通院を中断すると、永久歯の向きやスペースの変化を見逃す可能性があります。
残っている乳歯を抜く
乳歯が永久歯の進路をふさいでいる場合は、乳歯を抜くことがあります。
ただし、乳歯を抜けば必ず永久歯がすぐに生えてくるとは限りません。永久歯の位置や成長段階を確認してから判断します。
過剰歯を抜く
過剰歯が前歯の進路をふさいでいる場合は、過剰歯の抜歯を検討します。
過剰歯を取り除いたあと、永久歯が自然に生えてくるかを経過観察します。自然に生えにくい場合は、矯正治療を組み合わせることがあります。
永久歯を矯正治療で動かす
永久歯が歯ぐきや顎の骨の中に埋まっている場合、歯ぐきを開いて永久歯の一部を出し、矯正装置で少しずつ引き出す治療を行うことがあります。
すべての埋まった歯に必要な処置ではありません。永久歯の位置、向き、根の状態、周囲の歯との距離などを確認して判断します。
永久歯の先天性欠如に対応する
永久歯が生まれつきない場合は、残っている乳歯をできるだけ長く使う、歯並びを整えてスペースを閉じる、将来の補う治療に備えてスペースを残すなどの選択肢があります。
子供の時点ですぐに最終的な治療を決めるのではなく、顎の成長や他の永久歯の生え方を見ながら、長期的な計画を立てます。
早めに調べるメリットと注意点は?
早めに状態を確認すると、過剰歯やスペース不足などを発見しやすくなり、治療時期を選びやすくなります。ただし、永久歯が遅いという理由だけで急いで処置する必要はありません。
早期受診の目的は、すぐ治療することではなく、原因を把握することです。
早めに歯科医院で確認するメリット
- 永久歯が存在するか確認できる
- 永久歯の位置や向きを把握できる
- 過剰歯を早期に発見できる
- 歯が生えるスペースを確認できる
- 必要な治療時期を逃しにくい
- 不要な心配を減らせる
一方で、生え変わりには個人差があります。永久歯が正常に成長しているにもかかわらず、「遅いから」という理由だけで急いで乳歯を抜いたり、歯ぐきを処置したりする必要はありません。
早めに調べることと、早めに治療することは同じではありません。まず状況を把握し、自然に生えてくる可能性が高い場合は、適切な間隔で経過を見ることが大切です。
治療期間や通院回数、費用はどれくらい?
診察とレントゲン検査だけで方針が決まるケースもあります。経過観察なら数か月ごとの通院、抜歯なら数回程度、矯正治療を伴う場合は数か月から数年かかることがあります。
原因によって、1回の確認で済む場合から長期管理が必要な場合まであります。
診察やレントゲン検査で、永久歯が正常な位置にあるとわかれば、すぐに治療せず、数か月後に再度確認します。過剰歯の抜歯や矯正治療が必要な場合は、治療期間が長くなる可能性があります。
通院回数や治療期間は、永久歯が生えてこない原因によって大きく異なります。
以下は一般的な目安であり、実際の治療計画は診察と検査の結果をもとに決まります。
| 診療内容 | 通院回数・期間の目安 | 費用の考え方 |
|---|---|---|
| 診察・レントゲン検査 | 1回で方針が決まることもあります | 保険診療となることが一般的です |
| 経過観察 | 3~6か月ごと | 診察内容により異なります |
| 乳歯の抜歯 | 1~2回程度 | 通常は保険診療の対象です |
| 過剰歯の抜歯 | 検査・処置・経過確認で複数回 | 処置内容や医療機関により異なります |
| 永久歯を引き出す矯正治療 | 数か月~数年 | 自費診療となる場合があります |
| 先天性欠如の長期管理 | 成長に合わせて継続 | 治療方法により保険・自費が異なります |
子供の診察や一般的な抜歯には、自治体の医療費助成制度を利用できることがあります。
矯正治療については原則として自費診療となる場合が多いため、検査料、装置料、調整料などを事前に確認しましょう。
永久歯を待つ間に家庭でできることは?
家庭で永久歯を早く生やす方法はありませんが、歯ぐきを清潔に保ち、変化を記録し、定期健診を受けることはできます。歯ぐきを強く押したり切ったりしてはいけません。
無理に刺激せず、清潔を保ちながら変化を観察しましょう。
永久歯を早く生やそうとして、歯ぐきを指で強く押したり、硬い物で刺激したりする必要はありません。
家庭では次の点を意識してください。
- 生えてこない部分の歯ぐきも優しく磨く
- 隣の歯に歯垢を残さない
- 痛みや腫れがないか確認する
- 左右の歯の生え方を比較する
- 乳歯が抜けた日を記録する
- 月に1回程度、同じ角度から写真を撮る
- 定期健診を受ける
生え始めの永久歯は、歯ぐきに一部隠れていて磨きにくいことがあります。永久歯の先端が見え始めたら、歯ブラシを斜めに当てて優しく磨きましょう。歯ぐきを自分で切る、針などで触る、強くマッサージするなどの行為は、感染や出血の原因になるため避けてください。
まとめ
子供の前歯がなかなか生えてこなくても、永久歯が歯ぐきの中で成長している途中であれば、すぐに問題となるわけではありません。乳歯が抜けてから永久歯が見えるまで、数か月かかるケースもあります。
一方、次のような状態では歯科医院への相談をおすすめします。
- 乳歯が抜けて半年以上たっても生えてこない
- 反対側の前歯だけ先に生えている
- 生え変わる時期を過ぎても乳歯が残っている
- 前歯が生えるスペースがほとんどない
- 歯ぐきに痛みや腫れがある
- 乳歯を強くぶつけたことがある
- 歯ぐきが盛り上がったまま変化がない
永久歯が生えてこない原因には、成長の個人差、スペース不足、永久歯の向きのずれ、過剰歯、先天性欠如などがあります。
大切なのは、「何歳だから遅い」「半年たったから異常」と一つの基準だけで判断しないことです。乳歯が抜けた時期、左右差、歯ぐきの変化、永久歯の位置を総合的に確認することで、自然に生えるのを待てるのか、何らかの処置が必要なのかを判断できます。
気になる状態が続くときは、痛みがなくても歯科医院で相談し、必要に応じてレントゲン検査を受けましょう。
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