詰め物・被せ物

なぜ銀歯は二次虫歯になりやすいの?銀歯の寿命は何年?

なぜ銀歯は二次虫歯になりやすいの?銀歯の寿命は何年?

銀歯の詰め物、被せ物は二次虫歯(二次カリエス)と呼ばれる虫歯の再発を起こしやすいといわれています。銀歯は保険適用で治療する場合の代表的な素材で費用の面などのメリットもありますので、ご説明します。

虫歯になるってどんな状態?

虫歯になるってどんな状態?

まず、虫歯とはどのような状態のことをいうのかご説明します。歯に食べかすが残っていると、その中に細菌が繁殖します。すると食べかすは白くネバネバした状態になり、歯垢(プラーク)と呼ばれるようになります。

それらの細菌の中には虫歯菌や歯周病菌がたくさんいます。私たちが食事をして排泄するように、虫歯菌(ミュータンス菌)は「糖」を食べて「酸」を排泄しています。虫歯菌が出す「酸」によって歯が溶けてしまった状態を虫歯といいます。

虫歯菌が排泄する酸は歯を溶かすだけでなく、銀歯の詰め物や被せ物も同時に溶かしてしまいます。

虫歯の進行

更に、歯周病菌も銀歯に対して悪さをします。歯周病菌が出すメチルメルカプタンというガスと、銀が反応すると「硫化銀」という錆をつくります。銀が劣化すると詰め物と歯の境目に錆が出来て、隙間を形成してしまうのです。

銀歯を外してみると中で虫歯になっていた、という一般的に「二次虫歯」と呼ばれるものは、こうして発生します。

銀歯の下で二次虫歯はこうして出来る

銀歯の下で二次虫歯はこうして出来る

虫歯菌と呼ばれる菌の中でも代表的なものはストレプトコッカス・ミュータンスという名前で、約1μm(ミクロンメートル)の大きさです。1μmは1000分の1ミリで、とても小さいものですから、もし銀歯の歯が虫歯菌の出す酸で溶けてしまって銀歯と歯の間に隙間ができると、そこに虫歯菌はどんどん入り込んでいきます。

詰め物をして治療する虫歯の進行具合は「C2」です。そのため銀歯の詰め物は象牙質に接着されています。虫歯菌はとても小さいので、銀歯と歯の間に侵入して虫歯を作っていきますが、銀歯の下で虫歯ができても、歯と銀歯は接着剤でしっかりとつけてありますので、すぐに銀歯が外れてしまうことはありません。

そのため、虫歯を削って銀歯を詰めて治療しても、「冷たいものに歯がしみる」「時々急に痛くなることがある」「噛むと痛い」などの虫歯の症状が出ることになります。しかし治療済みの歯なので、患者さん自身はまさか虫歯だとは思わず、歯医者に行くのが遅れて、二次虫歯がひどくなってしまいます。

また、銀歯にはギラギラ光る見た目(奥歯は前歯ほどは目立ちませんが)や金属アレルギーのリスクなどのデメリットも少なくありません。

銀歯のメリットは?

銀歯の詰め物・被せ物

一方で、銀歯にはメリットもありますので、それにも触れておきます。

  • 保険適用で安く治療できる
  • 金属なので強度がある
  • どこの歯科医院でも治療可能

何が患者さんにとって一番良い治療かは、患者さんが何を第1に希望されるかによって変わります。「治療費を抑えたい」「見た目を美しくしたい」「しっかり噛んで食べたい」「耐久性」など、担当医は患者さんの希望を丁寧に伺って、出来る限り希望に添った形での治療をご提案します。

銀歯の寿命は何年?

銀歯の寿命は何年?

実は天然の歯と違い、詰め物やかぶせ物にはそれぞれ寿命があって、生涯にわたってずっと使うことは出来ません。保険の銀歯にもおおよその寿命があります。銀歯で治療を受けた全ての患者さんに当てはまるものではありませんが、平均的な傾向は下記のようになります。

保険の銀歯の寿命

かぶせ物が何らかの原因により、50%がダメになる年数は、

  • 銀歯の詰め物 約5年
  • 銀歯のかぶせ物 約5年
  • 銀歯をつないだブリッジ 約7年

銀歯の寿命はかぶせ物や詰め物の素材としては長くない方ですが、患者さんのライフスタイルや、定期健診(予防歯科)を受けているかどうかによっても、銀歯の寿命の長さは大きく変化します。自宅での歯磨きなどの口腔ケアをサボって大切に扱わなかったり、定期健診を受けていなければ、銀歯はもっと早く劣化する可能性があります。

二次虫歯の予防には歯磨きと定期健診が大切

二次虫歯を予防するにはどういうことに気を付ける必要があるのでしょうか?それには、毎日のセルフケアで丁寧に歯垢を落とすことと、歯医者での定期健診に通うことが重要になります。

銀歯をセラミックやオールセラミック、ジルコニアに変えるのも一つの方法でおすすめです。セラミックを使用すると更に二次虫歯になりにくいので、二次虫歯の予防に効果があります。

銀歯の劣化を知るには、1年に3~4回の歯医者に通院して定期健診を必ず受けていただき、お口の中に問題がないかチェックすることです。早めに気付けば二次虫歯が大きくなる前に銀歯を新しいものに交換できます。

まとめ

銀の詰め物

このように保険で手軽に治療できる銀歯には寿命があって、約5~7年で治療をやり直す可能性が非常に高いのです。虫歯菌によって溶かされた銀歯の端から虫歯菌が侵入して、銀歯の下で虫歯が進行するからです。

ですから、虫歯の治療として詰め物や被せ物の材料をどうするか選ぶ際には、今後の歯の治療のことも含めて慎重に選んで頂きたいと思います。

詰め物・被せ物の劣化を防ぐことはできませんが、定期健診によってその劣化を知ることは出来ますので、劣化した詰め物を新しいものに交換するかどうかは担当医と話し合ってお決めくださいね。

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